2010年7月21日水曜日

本(ZINE)のご紹介

今回は、ohta(オータ)のテキスタイルイラストを担当する、伊藤よう子さんの作品、3冊のZINE(冊子)のご紹介です。



『CiRCus』

タイトル:『CiRCus
著者:伊藤よう子
発行者:伊藤よう子
発行:2009年
ページ数:14ページ(印刷ページ数)
価格:840円(税込)


ある日左右対称な模様をじーっと見つめていたら、
ちょっとおかしなサーカスの様子が見えてきました。
なんだか面白かったので冊子にしました。








『無題』

タイトル:『無題
著者:伊藤よう子
発行者:伊藤よう子
発行:2009年
ページ数:16ページ(印刷ページ数)
価格:840円(税込)


いくつもの世界を行き来するラタトスク。
ラタトスクが見るのは不思議な世界。
今日も黄色い森でかくれんぼ。


これは、『minamori』というZINE(冊子)をつくるにあたって、その元となった作品です。
「人の心にある森」というのが共通のテーマなのですが、その森をいたずら好きのラタトスク(プレーリードックみたいなリス)が行ったり来たりして覗いています。
東京へやってきて最初の頃、渋谷のスクランブル交差点の様子をぼーっと見ていて、個の集合体がどわーっと溢れている感じがとても印象的でした。
人はたくさんいて街はとても賑やかなのに猛烈に寂しさが押し寄せてきました。
東京へ来て最初に作った作品ということで、都会へ来ての第一印象をそのまま冊子にまとめた感じの内容となっています。
渋谷のスクランブル交差点で、満員の電車の中で、私はラタトスクになって色んな森を覗いていたのだと思います。
余談ですが、遠くからだと見づらいのに近寄ると見える色の特性が、人間関係の距離感と似ていると思ったので黄色になっています。








『minamori 水面森』

タイトル:『minamori 水面森
著者:伊藤よう子
発行者:ELVIS PRESS / YEBISU ART LABO FOR BOOKS
発行:2009年7月
ページ数:14ページ
価格:840円(税込)


人は心に森を持っている・・・。

静かな満月の夜、森の奥深くにできた水溜り。
水面に映るのは幻影のように揺らめく、わたしたちのこころ。


「人の心にある森」に焦点をあてた作品。
雨上がりの夜にできた水溜りの水面に映るくらいの景色の見え方が、実際にわたしたちが感じることのできる「こころ」の風景に一番近いような気がしています。
鉛筆で綿密に描いた素材をコラージュし、何枚も重ね合わせ、水面のような層を作り出しています。限定150部。







イラストレーター:伊藤 よう子(Yoko Ito)
1981年 三重県生まれ
2004年 南山大学心理人間学科卒業
2005年 太田の元にて一年間アシスタントを行う
2006年 GEISAI #9 #10出展 #9にてillustration賞 受賞
近年では、my room is full of zines グループ展「キテン」に出展。ZINE「水面森(minamori)」を『ELVIS PRESS』よりリリース。
ohta内でのデザイン活動等

・yoko ito http://yokoito.info/




今回ご紹介したZINE(冊子)は、ネットショップ(青山 Knitting Works Select.)にアップしてあります。
ご興味がある方は是非!!

それでは。



小松


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